m-log
パズルゲーム感想アーカイブ

選び反転するモノトーン “btw”

強烈なまでの退屈と、既視感。

btw Screenshot

トレーラーが見つからなかったため画像に差し替え。
盤面上の全ての円を黒丸の状態で通過してからゴールまで一筆書きするパズルである。
場には白と黒の属性があり、対応する属性下でなければ円は黒丸とならない。属性はtマークを通過することで反転する。
目的の円とtマークとを詰まらないように一筆書きしていく。ちなみにtマークはあくまでも手段でありクリア条件ではないので全て通過する必要はない。

このパズルはそれ以上でもそれ以下でもない。ただただ洗練も考察も何もない怠慢が広がっているだけである。
スタートもゴールも固定の一筆書きパズルで、逆算を複雑にするルールもなければ、余白を削ることすらない。何のひねりもないパズルが地味に盤面を拡大しながら続くだけで、凝った問題も、ルールやギミックの追加も一切ない。
全88問、何の工夫もないゆえに簡単ですぐ終わるのだが、ただただ単調な問題を淡々と処理するこのパズルは作業と呼ぶ他ない。試行錯誤も何もない無味乾燥な物に一体どんな大層な感想が出ようものか……。

シンプルでわかりやすく、サクサク解けるパズルのことを私はおつまみパズルと呼んでいるが、それらはわかりやすさや手軽さと達成感を両立する努力の結果であり、難化の放棄や水増しではない。
このパズルはただ単調なだけである。